これまでの話12

若いとにかくかっこつけてた

呼ばれた喫茶店では今まで一度も付き合った事がない事がバレない様に

いかにも会話慣れてますよ感を出していましたが、そんなのはバレます

ましてや相手は女性。

これは私の持論ですが、男性よりも女性の方が恋愛に関する感覚が研ぎすまされているような

気がしていますw

まぁ、そうじゃなくても、普通の会話や話題が出てこない段階でバレますけどね

今なら分かりますがw

そんな話ばかりしても仕方ないので、続きをw

この時の私は借りてきた猫のように、あまり多くは話さず(これがかっこいいって当時思ってましたw)

振ってくれた会話に答えるという形でその場を凌いでいました。

ただね・・・会話の幅が少ない、話題がない事が人付き合いが少なかった事を露呈してしまうのですw

これ以上つまらない場にしたくなかったので、

仕事がまだ残っていると嘘(本当に少し残っていたのでw)をついて、戻りました。

この時の経験が後に生きる

仕事に戻って来た私を見て、上司から一言。「え?どうしたの?」

それくらいぼーっとしてたんでしょう。

気になっている可愛い女性とお茶をするという経験がないもので。

当時の「電車男」が流行っていましたがw そんな感じかな。いやそれよりも会話出来なかったかも

それからというもの、いつも初めましてに近い会釈だけだったのが、

その子とすれ違うと、相手から笑って会釈してくれるようになりました。

その時って本当に幸せな気分になったことを今でも覚えていますw

たださすがに自分からお茶とかご飯に誘う事は出来ませんでした。

というか誘い方とか声の掛け方が全く分からないのですw

携帯は持っていたのですが、連絡先教えて(スマホとかない時代なのでw)と言う事も

出来ず・・・時間だけ過ぎていきました。

偶然

私は当時外出をして直帰する事もあれば、会社に戻る事もありましたが、

仕事が終わって会社に帰ろうとしたとき、夕暮れ時ですかね・・・もう定時は過ぎていて

外出作業の資料をまとめる為に最寄り駅から会社へ向かっていました。

そして、戻ろうした時にふと苗字を呼ばれたのです

え?と振り返ると、その女性でした。その女性は仕事を終えて最寄り駅に向かっている途中でした。

まさかの偶然にビックリです。

でも当然大した会話ができず・・・2,3言立ち話をして会社に戻るために歩きました。

この時の感情を今でも覚えています。

なんでこんな声を掛けてくれたのに気の利いた一言も、天気の話すら出来ないんだ・・・

本当に自分自身が情けなさ過ぎて悔しいという感情さえ湧いてきました

「本当にこのまま・・・もう嫌だ!こんな自分は」

気が付いたら会社へ戻るのではなくその子を追っかける為に踵を返しました。

その子に追いつきました。そしてありったけの勇気を振り絞って、苗字を呼びました。

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